予備的考察 1 水害直後

 

テレビや新聞が写さなかった「三坂町」の状況も撮影しました。「若宮戸」では「ソーラーパネル」の地点(25.35km)のほか、もう1か所(24.75km)でも激しい氾濫がおきて、「三坂町」と同様の惨状を呈しています。砂丘「十一面山」の全域も撮影しました。

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 「三坂町」の決壊地点の堤防の改修工事に着手していた、と国土交通省は嘘をついています。茨城県内の鬼怒川のほぼ全域が、堤防がなかったり、高さも幅も足りない違法状態であり、決壊地点だけが危険だったわけではないのです。そういう意味で、太田昭宏国土交通大臣のコトバどおり、「全域にわたり同レベル」だったのです。

 

「三坂町」について、国土交通省は「越水による破堤」だと最初から決めていました。水害は、豪雨による水位上昇が原因の「自然災害」だと言いたかったのです。しかし、その目論見は東京大学・芳村圭准教授の浸透痕跡発見で挫折しました。国土交通省が「調査委員会」に提出した資料をよく読めば、越水と浸透が決壊の共働原因(複合的原因)であったことを認めているのです。