戒台寺

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 北京の中心から西へ向かい永定河を渡り第6環状道路を過ぎても、高層アパートの建設が続いています。馬鞍山のふもとの、四合院建築様式の建物群が重合する巨大な伽藍からなる戒台寺(かいだいじ)までは、北京中心部から直線距離で26kmです。

 大唐帝国成立直後に創建された寺院で、11世紀に戒台すなわち戒壇が設立されその名で呼ばれるようになりました。中国の寺院は、2、3度は名称が変わるのが普通のようです。

 戒壇というと、東大寺の戒壇が思い浮かびますが、ここのそれははるかに巨大なものでした。雍和宮の大仏、碧雲寺の舎利塔など、ほとんどろくに調べもせずに訪れてその壮大なことに驚かされました。伽藍の一番奥の千仏閣は、1960年代に天壇公園の斎宮補修の材料をとるために解体されてしまい、現在再建工事中でした。境内には樹齢500年以上の赤いラベルのついた松の大木や、この季節は葉も花もつけていませんが、牡丹園もあります。


潭柘寺

 戒台寺(左上地図)からさらに山中にはいると、三国(魏・呉・蜀)を統一した晋(西晋)時代に建立された、北京最古の仏教寺院・潭柘寺(左下地図)があります。呼称はなんども変わり、現在も正式には嘉福寺ですが、近くの龍譚(深い淵)と山桑(柘)にちなんで潭柘寺(たんしゃじ)と通称され、いまでは看板にもそれが記されています。

 四合院様式の建築群が立ち並び、松と沙羅の500年以上の古樹が見事です。(沙羅は枯れやすい樹木です。わが家の「沙羅双樹」の片割れは、昨年、50年ももたずに枯死してしまいました。)

 潭柘寺に上って行く山あいには、北京市民のリゾート地として食事や宿泊のできる施設が立ち並び、駐車場には露天の土産物や乾物、さらにはスズメも売っています。スズメは食べるのではなく放鳥のためとのことです。